浜松市にある税理士法人小林・丸&パートナーズのスタッフ河西です。
個人事業主や法人などを立ち上げると必ず決算書を作成する必要があります。
この記事では、決算書についてと見方についてご紹介いたします。
決算書とは?
会社が事業活動をするなかで一定の期間を設けて会社のことを評価する必要があります。
もし決算書を作らないと今会社がどういった状態かわかりません。
ゲームでしたらステータスというものがあります。RPGなら敵を倒して経験値を積んで、経験値が一定に達したらレベルアップ。レベルがアップしたら新しい武器を手に入れたり、新しい敵を倒しに行ったりという感じです。
会社の方も同じ形で、事業活動をして、利益を稼いだら企業がレベルアップするのに必要な物品を購入したり、新しい人を雇ったり、そうして新しい事業活動をしていくという形です。
RPGと違うのは現在の状態を把握するのに、決算というものをしないといけないということです。
また決算は利害関係者にその会社がいい会社なのかどうかを判断する必要があります。
RPGで言ったら利害関係者はパーティの仲間ということになります。
パーティの仲間がちゃんと強くなっているかどうか、ステータスが下がる状態異常がついていないかどうかはちゃんと確認したいですよね。
会社でいうと、ちゃんと利益を稼いでいるのかどうか、損失となる出来事が起きていないかどうかを確認しないといけません。
そのために決算書を作成する必要があるのです。
法人の決算書の種類
それでは具体的に法人の決算書を見ていきましょう。
法人の決算書には大きく4つの諸表があります。
- 会社の財政状態を表す「貸借対照表」
- 一会計期間の経営成績を表す「損益計算書」
- 一会計期間のお金の流れを表す「キャッシュフロー計算書」
- 一会計期間の純資産の動きを表す「株主資本等変動計算書」
の以上の4つから構成されています。
また決算書は一般的な用語となり、正式には財務諸表といいます。
こちらはすべての法人に会社法、金融商品取引法、法人税法において作成が義務付けられています。
それでは各諸表についてみていきましょう。
貸借対照表とは?
貸借対照表はB/S(Balance Sheet)とも呼ばれます。
会社がどうやってお金を集めてきて、どのような形でお金を持っているかを表しているものです。
現在どのくらいの財産を所持していて、どのくらいの借入があるのかがわかる資料になっています。
また、必ず左右の金額が一致するようにもなっています。
損益計算書とは?
損益計算書はP/L(Profit and Loss Statement)とも呼ばれます。
一会計期間の会社の経営成績を表す表であり、売上高などのどのようなお金が入ってきて(収益)、どのようなお金が出ていくか(費用)を表しています。
またこちらも貸借対照表と一緒で左右の金額は必ず一致するようになっています。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書は一会計期間のお金の流れを把握したものです。
貸借対照表や損益計算書は基本的に発生主義で作成されているため、お金の流れについては把握が出来ないものとなっています。
上場企業では2000年3月期より開示が義務付けられていますが、
会社法や法人税法では作成するようにはなっていないため、多くの中小企業では作成されていないかと思います。
株主資本等変動計算書とは
キャッシュフロー計算書がお金の流れをつかむものであるならば、株主資本等変動計算書は純資産の変動を詳しく記載したものとなっています。
こちらは2006年に施行された会社法の改正で新設されたものです。
まとめ
決算書は現在の財政状況がわかるとても重要な書類です。しっかりとした決算書を作ることは、自社だけではなく、借入をしている金融機関や取引先など、多くの利害関係者にとっても必要なこととなっています。
しかししっかりとした決算書を作るには簿記の知識も必要となりますし、データの収集や入力が必要となります。
そんな時には会計ソフトを使用したり、会計事務所に入力もお願いすることによって、簿記の知識に乏しくても帳簿や決算書を作成することが可能です。
税理士法人小林・丸&パートナーズでは会計ソフトの入力の支援から会計入力代行までサポートすることが可能です。
もし会計事務所に頼んでみたい。一度話を聞いてみたいということでしたら下記お問い合わせからお気軽にご相談ください。初回相談無料で行っております。