インボイス制度が始まったときのアマゾンの購入は要注意

インボイス制度が始まったときのアマゾンの購入は要注意

税理士法人小林・丸&パートナーズの河西です。消耗品を購入したり、書籍を購入したりするのにアマゾンはとても便利ですね。インボイス制度がはじまるとアマゾンからの購入はどうなるのでしょうか。
2023/8/25更新のインボイス制度導入に関するAmazonビジネスでの対応を参考に紹介します。

インボイス登録をしている事業者からの購入はインボイスが交付される

アマゾンで購入する場合、アマゾンジャパン合同会社からの購入とAmazonマーケットプレイスからの購入があります。アマゾンジャパン合同会社から購入した場合は適格請求書発行事業者として登録しているため、インボイスが交付されますが、Amazonマーケットプレイスから購入の場合は、相手が登録事業者かどうかでインボイスが交付されるかどうかが変わります。

インボイス登録をしているかどうかの見方

Amazonビジネスの場合

商品検索結果の絞り込み条件から確認する

絞り込み条件に発行対象が含まれる商品という部分が追加されているのでそこをチェックすることで発行対象のみにすることが出来ます。

商品詳細ページでのバッジ表示

インボイスの発行事業者の出品の場合は、適格請求書の発行対象ですという文言が表示されるようになっています。

適格請求書発行事業者以外の出品を確認するために

適格請求書発行事業者以外の出品を確認するために、購買ルールを設定できるようになっています。

個人向けAmazonの場合

個人向けAmazonの場合は上記のように適格請求書発行事業者であることがわかる部分がないため、確認したい場合は、販売元の会社名を確認して、法人番号を確認し、インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトから登録番号を確認する必要があります。
個人事業主の場合は、今のところ確認をする手段がないように見えます。(2023/9/14時点)

インボイスはどこからダウンロードできる?

Amazonビジネスの場合

Amazonビジネスの場合は、インボイスは注文履歴のところから領収書等と書いてあるところをクリックするとダウンロードが可能です。Amazonビジネスの場合は媒介者交付特例というのを適用して、インボイスを発行するため、マーケットプレイスの委託者のインボイス登録番号ではなく、Amazonの登録番号の記載されたインボイスが交付されます。
もしインボイスの登録をしていない委託者から購入した場合は、インボイス登録番号のない区分記載請求書がダウンロードできるようになっています。

個人向けAmazonの場合

個人向けのAmazonの場合も注文履歴からダウンロードが可能です。ただしこちらの方は媒介者交付特例を使用しないため、インボイスの登録番号は販売事業者の登録番号が印字されるようです。

Amazonビジネスの請求書払いはインボイスとはならないので注意

Amazonビジネスの請求書払いによる請求書はインボイスとしては使用することが出来ません。
請求書の方では適格請求書の計算時の端数処理のルールである、1つのインボイスにつき、税率の異なるごとに1回を満たせないためです。
正式な税務証憑としては、上記で記したように、購入ごとの領収書を出すようにしましょう。

まとめ

インボイス制度が始まると、事業で使うものを購入する際も注意が必要になります。
現在個人向けAmazonを使用している場合はAmazonビジネスを使用することで、購入する際に登録事業者かどうかわかりやすくなりますので、変更も検討するようにしましょう。

税理士法人小林・丸&パートナーズのスタッフ河西です。 法人の決算の仕方から個人の確定申告まで税務会計に関わる情報をお伝え出来たらと思います!

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