税理士法人小林・丸&パートナーズのスタッフ河西です。
ビジネスを行っていく中で債務超過や赤字というのを耳にすることがあるかもしれません。
この記事では、債務超過とはどのような状態なのか、赤字との違いは?どうやって解消したらいいかなどを説明したします。
債務超過とは
債務超過とは、資産の金額よりも負債の金額の方が多いことを指します。すべての財産を売却したとしても負債が残ってしまう状態のことです。債務超過にある会社は、かなり厳しい状態に直面しています。銀行等の金融機関の評価などにも影響するため、融資を受けられなくなったり、利率の悪い借入になってしまったりします。また、倒産のリスクも高くなっているため、早期解消を目指した方がよいでしょう。
債務超過と赤字との違いは?
債務超過と赤字との違いは、赤字は、今期の収入より支出の方が多い状態を指します。
つまり、予算を超えた支出を行っている状態を示すものとなっています。
また、赤字が増えることによって結果的に債務超過になることもあるため、注意が必要です。
債務超過の解消方法は?
債務超過の主な解消方法は、利益を出すことと、借入を減らすこととなっています。
下記に解消方法についての例を説明します。
支出削減と予算の見直し
利益を出すために、無駄な支出がないか見直しをします。
たとえば、ペーパーレス化を推進し、用紙、インク代などを削減したり、消耗品などで必要以上に購入するのを避け、必要な量だけ購入するようにしましょう。また、交通費や出張費などの費用がかさむようであれば、チャットやオンライン会議などのコミュニケーションツールを使用すると、移動時間も削減出来て業務効率の向上も見込めます。
売上・収入増加
新しい顧客を獲得したり、既存顧客のリピート率を高めたり、売上単価、商品単価の見直しをしましょう。また現在受けている仕事が利率の悪い仕事になっていないかを見直し、値上げの交渉なども視野に入れましょう。
債務の見直し
金利の低い金融機関に借り換えを検討したり、返済スケジュールの変更を依頼します。
もし債務の中に役員からの借入金がある場合は、資本金へ振り替えることも考えてみましょう。
遊休資産の売却をする
使用していない遊休資産を売却することで資金を調達し、借入金の返済に充てるなどして、少しでも借入金を減らすようにしましょう。
まとめ
債務超過が長期で続くと経営にいろいろな影響が出てきます。しかし、債務超過はまだ倒産をしたというわけではなく、解消することが可能です。債務超過に陥っていないかなど定期的にチェックをして、健全な経営を維持しましょう。