税理士法人小林・丸&パートナーズの河西です。インボイス制度の導入に伴い、登録した事業者1社1社に登録番号が発行されるようになりました。この記事では、インボイス制度の登録番号についてと、実際に登録されているかどうかの確認方法までご説明いたします。
目次
そもそもインボイス制度とは?
インボイス制度とは、令和5年10月1日から導入される消費税の仕入税額控除の保存方式です。インボイス制度が導入されると、適格請求書発行事業者(インボイス制度に登録をした事業者)以外の課税事業者や免税事業者からの仕入を仕入税額控除が出来なくなります。
インボイス制度の概要について知りたいという方は下記に弊所の方でまとめた記事がありますのでそちらをご確認ください。
インボイス制度の登録番号とは?
インボイス制度の登録番号は、法人であれば法人番号の前にTがついた番号。
個人の場合はT+13桁の番号となります。ただし個人の場合はマイナンバー(個人番号)は用いず、法人番号とも重複しない事業者ごとの番号となります。
登録番号は登録申請書を提出されてから3週間から1か月半くらいで登録通知が来ます。
e-Taxで提出された場合の方が登録までの期間が短いため、早めに登録されたいって場合は、e-Taxで提出をおすすめします。
インボイスの登録事業者(適格請求書発行事業者)かどうかを確認するには
インボイスの登録事業者であるかどうかを確認するには、国税庁のインボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトで確認することが可能です。
上記のサイトでは、相手先の登録番号がわかっているか、法人番号がわかっている場合は確認することが可能です。相手先の登録番号がわからない場合で、相手が法人の場合は法人番号を検索することでインボイスの登録事業者であるかどうかを確認することが可能です。
法人番号とは?確認方法は?
インボイス制度の登録番号は法人の事業者であればT+法人番号で構成されています。
では、法人番号とはどういったものなのでしょうか。
法人番号は会社法その他の法令の規定により設立の登記をした法人、国の機関、地方公共団体、これら以外の法人(設立登記のない法人)または人格のない社団のうち給与支払事務所等の開設届出書等を提出することとされている団体に法人番号が指定されます。
また法人番号も法人番号公表サイトで調べることが可能です。
これによってAmazonで購入したけど、インボイスの登録番号ってなんだっけってときも調べることが可能です。(Amazon.co.jpから購入しているのか、マーケットプレイスなどのAmazon以外から購入しているかで変わりますが。)
また、法人番号は国の機関や地方公共団体も登録があるため、たとえば国税庁や浜松市といったものも調べることが可能です!
インボイスの登録番号の使い方
インボイスの登録番号はどういったときに用いられるのでしょうか。
事例とともにご説明いたします。
インボイスの発行の場合
インボイスの登録番号はインボイスの発行時に使用します。
インボイス制度では、インボイスの登録事業者になった場合は、適格請求書を交付することが可能になります。適格請求書とは、現在の区分記載請求書(現行の領収書等の保存方式)から登録番号のほか、一定の事項が記載された請求書や納品書などいいます。
これが免税事業者の場合は発行が出来なくなり、免税事業者から購入したものに関しては、消費税の仕入税額控除が出来なくなってしまいます。(経過措置あり)
インボイスを受け取った場合
インボイスを受け取った場合は、消費税の仕入税額控除を受けるために、インボイスを保存しておくことが必要となります。インボイスに記載された、登録番号の有無や税額などを確認したり、経過措置の適用の場合は領収書等の区分記載請求書の保存が必要となります。
まとめ
インボイスの登録番号は、相手先がしっかりとインボイスの登録をしているかどうかを確認するために有効な手段です。取引先が登録しているかな?と気になったら上記の方法で調べてみましょう。
浜松市などの静岡県西部地方で、インボイスについてのご相談でしたらインボイス登録済みの税理士法人小林・丸&パートナーズまで初回相談は無料で行っています。
LINEなどでもご質問を受け付けてますので、お気軽にどうぞ。